栗東市と龍谷大学が包括連携協定を締結

本日(2017年7月11日)、「栗東市と龍谷大学との連携協力に関する協定書」が交わされ、両者の包括連携協定が締結されました。

包括連携協定は龍谷大学にとっては6自治体目、栗東市にとっては1大学目(=初めて大学と締結)です。

既に両者は2005年に「地域人材育成に係る相互協力に関する協定書」を交わしていましたが、包括連携協定になったため、基本的には分野を問わずに連携が図られます。

本日の記者会見で学長からは「今までとの違いは【広がりと深まり】」とわかりやすい表現がありました。


これまでに栗東市と龍谷大学が連携してきた蓄積の上に今回の協定が結ばれたわけで、私が関わったのは2012年度以降の短い期間に過ぎません。

とはいえ、現在、さまざまな形でもっともわかりやすく連携をさせていただいている者として、協定締結式でも末席を汚しました。

私が2011年度に横須賀市都市政策研究所の研究員であったときに、総務省主催の域学連携シンポジウムに参加し、そこで栗東市職員(竹山和弘さん)と会ったのがそもそものきっかけです。

その後、2012年に龍谷大学社会学部に「まちづくり論」等の担当者として赴任しました。同年度にはちょうど、環びわ湖・大学地域コンソーシアムの「大学地域連携課題解決支援事業」があり、ともに東海道ほっこりまつりに取り組むことになりました。

雨にも負けず成功した第6回東海道ほっこりまつりの「100人で目川田楽」。能美ほっこりまつり(石川県)の方たちの姿も。

第6回東海道ほっこりまつりを、笠井ゼミの有志を中心とした社会学部コミュニティマネジメント学科の学生たちが盛り上げてくれたことも、学生たちを目川・岡地区の皆さんが歓待してくださったことも、思い出深く残っています。

最初の2012年度は1年間で栗東市に60回以上、足を運びました。

かたつむ邸オープンの日。「語りから未来を紡ぐ」+「かたつむりのようにゆっくりと」。

「活動や交流の拠点があれば、もっと教員も学生も通いやすく、地域の方とゆっくり語りを紡げるのではないか」と願っていたところ、地域と家主のご協力で民家をお借りして2013年からは【かたつむ邸】がオープンしました。

かたつむ邸オープンと同時に、この連携事業は社会学部コミュニティマネジメント学科の正課実習科目に位置づけられるようになりました。

担当教員として率直にいうと、その後の4年間で拠点を活かした活動は十分に展開できたとは言えず、地域・学生の満足度も思ったようには上げられてこなかったように反省しています。

ただ、かたつむ邸や龍谷大学生が「自然にそこにある/いるもの」として位置づけられるのにこの4年間は重要な役割を果たしたと思います。

今週末、2017年7月15日には「かたつむ邸」で包括連携協定の締結を記念し、この5年間を振り返る催しを15時から開催いたしますのでふるってご参加ください。

2012年度の連携への熱さが学生にも地域にも戻ってくると嬉しいです。


それから、忘れてはならないのが栗東市BBS会の再発足です。20年ぶり再設立と報じられました。私は津田公子保護司(当時)とともに設立発起人となりました。

栗東市BBS会再発足会(2015年10月1日)

再発足会には龍谷大学矯正・保護総合の福島センター長(当時)が記念講演をし、龍谷大学との関係もできました。

現在では龍谷大学一般同好会「りっとうBBS」としてサークル化され、同サークルは西本願寺社会部からの支援もいただいています。

今はサークルのメンバーが少ないそうなので、ぜひ学生にはたくさん参加してもらえると。


学長が包括連携協定までの連携は “introduction” であると位置づけてお話しをされました。

そうであるように、つまり協定締結がゴールではなくスタートになるように、今後も栗東市と龍谷大学の連携事業が展開されていけばいいと思いますし、私も微力ながら動き続けたいです。

締結式終了後の囲み取材(写真は奥村実様より)

本日の協定締結式には、目川・岡自治会、栗東市BBS会の方たちが来てくださっていました。ふつう、こうした式典はクローズドで行われ、仮にオープンにしてもなかなか市民の方はいらっしゃらないと思うのですが、式典をオープンにした栗東市にも、足を運んでくださった市民の皆さんにも感謝申し上げます。

市民に求められる域学連携って、なかなか素敵なことではないでしょうか(逆に、市民不在で政策的観点からのみ域学連携しても効果は薄いと思います)。

ちなみに、協定締結後の「連携事業第1弾」は栗東市をPRするCMをつくるプロジェクトです!

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